「よし! 病院に行こう! 私、付き添うから!」 私はあくまで冷静に、かつ笑顔でそう言った。 「ふっ……。くっくっく」 そんな私を見て、久世くんは爆笑している。 なぜ、私は笑われなきゃいけないんだー!? 「ちょっと!! 笑わないで―――……っ」 私がそう言った瞬間。 私の右手の自由が彼の左手によって奪われた。