「ごめん!!」 私は久世くんの手を振り払って、起き上がる。 恥ずかしくて申し訳なくてもう何が何だか分からなくて。 とりあえず私の顔は真っ赤だった。 「はー。落ちつけよ」 相変わらず冷静なんだね、久世くん。 ご丁寧にため息までついてくれちゃって。 そんな久世くんはゆっくり立ち上がる。