―――唇と唇が重なり合った音。 私は、久世くんとキスをしてしまっていた。 ……もちろん私の意志では無い。 ……久世くんの意志でも無い。 不可抗力っていう、やつ。 「……ごっ――――!!」 私は再び慌てて立ち上がろうとした。 「危ないから。」 久世くんは、そんな私の腕を掴んでそう言った。 私はもう頭の中がパニック過ぎて、目が回りそう。 なんなの、この少女漫画的展開は!!!