美しく咲き誇る




ザシュ

「ぎゃぁぁぁぁ!!」

赤い花が咲き誇る

そして彼女の腕からも…

「舞さん!」

「大丈夫です」

怪我をしていると言うのに男の子を守りながら浪士達を切り捨てる

そしてもぅ十人ほどいた浪士達は赤い花を咲かせ崩れていった

「舞さん!」

「俺は大丈夫。他に怪我人は?」

自分が怪我をしていると言うのにこんな時まで他の人の心配?!

「他の人は大丈夫」

「そぅか。
おぃ、大丈夫か?」

彼女は腕の中にいる男の子に話しかける

「ひっく…らぃじょーぶ…くっ」

「そぅか。
ほら、お前の母上のもとへ行きな」

「ぅん!ありがとぅ!お兄ちゃん!!」

そぅ言うと男の子は走り去って行った

その背中を何故か悲しそうな表情で見ていた彼女の事は誰も知らない



沖田side*end