美しく咲き誇る






「山崎。」

「ススムでええょ。と言うかススムって呼んでや」

「じゃぁ、ススム。さっき俺の試合見てただろ?
どぅ思った?」

真っ直ぐにススムの瞳を覗く

「……。」

けどススムは答えようとしない

「やりすぎか?」

「いや…そぅ言う訳とちごぉて」

「いいよ。わかってるから。あれは俺が悪い」

「だからち「山崎くん。それと桜咲。昼飯だ」

いきなり現れないでくれないか斉藤…

はぁ…

一つ息をはき私はススムの横を通り過ぎる

「またね」

それだけを言い残して

その後はすぐに広間へと移動した

そして入るなり隊士からの厳しい視線

本当疲れる

「うん?何かあったのかね?」

近藤さんがこの空気をさっしたのか問いかけてくる

「局長!聞いてください!この女一人の隊士を痛めつけたんですよ?!」

「女?!バレたのか?!それより痛めつけたって…」

「女は俺がバラした。隊士の事は己の感覚です」

それが痛めつけたのか、ただの一本だったのか

「あれは!「あー!もぅいい!桜咲!後で俺の部屋に来い」

「…わかった」

微妙な空気のまま、食事が始められた

「「「「甘っ!!」」」」

このおひたし甘いな…

「総司か!!」

そしてまた藤堂が文句を言う

「「「「辛っ!!」」」」

魚の塩焼きは辛い

沖田は甘いか辛いかのどちらかか…

覚えておこう

「総司!てめぇは何でいつも甘いか辛いんだよ!」

藤堂が文句を言い続ける

あぁ…

五月蝿い

「黙って食べられないの?」

「舞はいやじゃねぇのかよ!」

「いやなんてひどいなぁ~人が一生懸命作ったのに」

沖田と藤堂の言い合いが続く

本当、五月蝿い

「黙れ。五月蝿い」

「だってよ!」

「なら。俺は楽しみにしておくよ」

何がと不思議そうに首をかしげる藤堂

「お前が作る飯はさぞ美味しいんだろうな」

ニコと笑い私は食事を再開させた

その言葉で青ざめる藤堂にそれを笑う沖田の声

本当に此処は賑やか

私からすれば五月蝿いとこだ