抱いてください…!【甘きゅん短編】




「うん、知ってる。」






そう言いつつも、手を離そうとしない。








「なに勝手に帰ろうとすんの。」



俊也くんから自分の手を引っこ抜こうとする私に


少し怒った声がかかる。







「え?」






意味が理解できずに首を傾げる私に、




俊也くんは甘美な笑顔を向ける。













「お前の望み通り、抱いてやるよ。」