戻ろうとしたとき、




「宮瀬さん!!!!」




泣いている宇都宮さんに呼び止められた。




「ごめんなさい。覗いちゃいました……。あの……私……」

「宇都宮さん。御堂くんのことよろしくね」




こんなに思ってくれてる子がいてよかったね、御堂くん。


それに両思いなんて……。




「宮瀬さん……ごめんなさい。私、もし宮瀬さんが恋をしたときには全力で応援します!」

「ありがとう」




あたしは宇都宮さんが見えなくなったところで図書室へ走った。