──次の日。




「えぇえええええ!?き、キスゥウウ……ふがッ」

「ちょっと!声でかい!」



あたしは御堂くんとキスをしたことをさっちゃんに話した。


……この場所で言わなきゃよかった。


だって、周りの人が驚いた顔でこっちを見てくるんだもん。


さっちゃんが大声で言っちゃうからッ。


でも今は手でさっちゃんの口を塞いでるから大声を出すことはない。



「んんんん!(離して!)」

「大声ださないでよ?」



そう言って、さっちゃんの口を押さえていた手を離した。



「ぷはー。苦しいよッ!」

「だってさっちゃんが大声だすから!」