「あのね、御堂くんと一緒に図書委員やろうって言ってるの」
「へー。よかったじゃん」
この子そっけないでしょ?
でも、さっちゃんの声がワントーン上がってるから
本当にそう思っててくれてるってことがわかるんだ。
ちなみに、御堂くんって言うのは3ヶ月くらい付き合ってるあたしの彼氏!
バスケ部のエースですごいカッコいいの!
「うん♪」
「クラス離れてるからよかったじゃん。そういうところで一緒になれて」
「まだ、わかんないけどね。でもなれたら嬉しいよ」
「頑張れ~」
さっちゃんがそう言った直後、授業の始まりを告げるチャイムが鳴った。