「あ、アハハ……」

「起きて平気なの?」

「わかんない」

「そっか」




……心配、してくれないの……?


藤澤陸……。


それにこっちをチラッと見ただけで……。




「まあ、志乃が元気そうでよかったよ」




心配……してよ……。


なにあたし。


なにこの気持ち。


モヤモヤとイライラが……。




「まーったく志乃はドジなんだから」




ケラケラと笑うさっちゃん。


このモヤモヤとイライラのせいか無性に腹が立っちゃって……




「うるさいな!」




なんて、怒鳴っちゃって……。




「志乃……?」


「ご、ごめん……!」




走ろうと思ったけど、挫いてたことを思い出して、

 
足を引きずりながら、早歩きをして医務室へと戻った。