「からかうなよ」
「からかってないよ」
「マジで?」
藤澤陸は顔を赤くして手で口元を覆った。
……顔赤いとか似合わない。(←失礼)
「うん」
「マジでするから」
「うん」
あたしがそう言うとギュッと抱きしめてきた。
なんだろう……すごく安心する……。
それに、いいニオイ。
洗剤かな?香水かな?
なんだか眠れそう……。
そう思った瞬間離された。
「カレカノじゃねーのにこんなの……俺が嫌だわ。悪い」
心地よかったのに……。
そうだよね、カレカノじゃないもんね。
これは“思わせぶり”なのかな……?
カレカノなら……。
あたしがここでちゃんと自分の気持ちがわかってれば……。
「藤澤陸……ごめん……なさいっ……」
