不良少年に恋をした。







歩けないよ……。


雨はどんどんひどくなる一方で。


どんどん濡れて寒くなってきた。


誰か……。





誰か来て……ッ!!




──ザッ……。




「バカ女……」


「ふ、じさわ……りく……」


「おま、びしょ濡れじゃねーかよ!カゼ引くぞ!」


「だってぇ~……足挫いて歩けないんだもん……」




このときあたしは、一瞬……。


一瞬だけ藤澤陸がヒーローに見えた。