かけぬける青空は、きっと君とつながっている

 
「どう……かな?」

「うーん、あたしはもちろん行きたいけど、間宮さんがなんて言うかな……。誘ってみるけど、ダメだったらごめんね?」


ちらりとハルを見ると不安そうに目を泳がせていて、ハルもまた、間宮さんと話すきっかけを探しているのが見て取れた。

ハルがこの提案をして香ちゃんに話してもらっているのか、香ちゃん本人の提案でハルが話に乗っているのかは分からない。

けれどハルも間宮さんに対して悪かったと思っているのは知っているし、間宮さんにとってもいい気分転換になるかもしれない。

そう思うと、こんな返事になった。


「そんな!いいよ、全然。誘うだけ誘ってみてもらえるだけで、あたしたちは。ね?」

「うん。悪い、頼める?」

「分かった、やってみるね」

「サンキュ」


『……なんか、民宿も菜月もバカにされた気がして、ついカーッとなっちゃったんだよなぁ』

と、申し訳なさそうに笑っていたから、ハルと間宮さんがうまく話せるように、微力だけれどあたしも協力したいと思う。

香ちゃんみたいに、2人が話せるようなきっかけ作りを考えていたわけでもないし、花火大会はすごく自然な誘い方だと思う。