あたしの返事なんて、もうとっくに分かっているくせに、この前聞いたくせに、それをハルや香ちゃんの前で言わせようというの?
やっぱり間宮さんは意地悪だ。
けれど。
「はい。こんなあたしでよかったら、ぜひ背負ってください。あたしも、間宮さんに負けないように、間宮さんを背負います。間宮さんの丸ごと、あたしが背負わせて頂きますっ」
「ふはっ……!なんだ、その宣言」
「いいじゃないですか。いきなり叫んだ間宮さんより、ずっとマシだと思いますよ」
言おう、ちゃんと。
伝えよう、気持ちを。
「お前、2年の間にずいぶん口が達者になったらしいな。軽く衝撃なんだけど」
「だってパーソナリティーですもん。ちょっとやそっとじゃ負けない自信、ありますよ」
「お。言うじゃん、お前」
「ふふふん」
笑おう、今を。
夢見よう、明日を。
どんなに辛いことがあっても、涙が止まらなくても、立ち上がれないくらいに打ちのめされたとしても、あたしたちは負けない。
心を一歩、足を一歩、前に出してみよう。
あたしがそうだったように、間宮さんがそうだったように、時間はかかってしまうかもしれないけれど、きっと未来は明るいはずだ。

