かけぬける青空は、きっと君とつながっている

 
やっと見つけたんだ……。

間宮さんの青い空の向こう側。

いろいろな思いがせめぎ合い、混ざり合い、透明な雫となって、あたしの頬を濡らしていく。


「俺の名前のコウは航海の航だから、いつまた出ていくか分かんないけど、そのときはお前にちゃんと言うよ、行ってきますって」

「……はい」

「おかしいよな、長居をするつもりなんて、全然なかったのにな。安そうだからって泊まった民宿だったんだ、まさかお前とこんなに深く関わることになるなんて思ってもみなかった」

「ふふ、あたしもですよ。まさか間宮さんを好きになるとは思ってもいませんでしたし、この町に住むとも思っていませんでした」


ゆくゆくは、あたしが民宿を守っていきたい、という思いは持っていたし、そういう長い先の将来のことも家族には話していた。

それでも、まずは近い先の将来のこと……高校卒業後の進路をまずはしっかり決めよう、と、進路指導では言われ、あたしもその通りだと思って、いろいろと進路を考えたのだ。


それが今では、声の仕事がしたいという夢と、おばあちゃんの民宿を守りたいという思いと……その2つの夢を叶えられているのだから、全部全部、ここにいる間宮さんのおかげだ。

あたしの全てを変えてくれた、彼のおかげ。