それからしばらくの沈黙。
塩田さんやあたしが飲んでいるアイスコーヒーの氷が、時折カランと涼しげな音を立てる。
塩田さんには、あたしの人生を変えてくれた人がいる、というような内容で、間宮さんのことは話してあるのだけれど、変わったメールが届いたと教えてもらったからだろうか。
ちょっと……いや、それ以外の部分も、だいぶ話しすぎてしまったかもしれない。
まだ間宮さんを想っている、と素直に認めてしまったわけだし、なんだか猛烈に照れくさい。
けれど、姉のように慕っている塩田さんの前では、それもまた仕方がないと諦めるしかない。
と、思おう。
うん。
「よしっ!じゃあ、戻ろう!」
「はい」
やがて、あたしのアイスコーヒーが空になったのを見計らって塩田さんが席を立った。
お会計を済ませて外に出ると、今日も相変わらずの眩しい太陽がジリジリと照りつけてくる。
あたしは手で日除けを作って。
「今日も猛暑日でしょうか」
「どうだろうねぇ。まあ、シミ、ソバカス、その他もろもろが気になる年頃のおばさんには、雨のほうが断然ありがたいけどね」
「まだ27歳じゃないですか」
「もうよ、もう!」

