けれどあたしは、やんわりと首を振る。
今でもほのかに期待はしているけれど、番組が始まってから、まだたったの2ヶ月足らずで、しかもかなりのローカルラジオ局だ。
インターネットラジオの放送も同時にしてはいても、あの人がーー間宮さんが、果たしてインターネットをするだろうか。
「たぶん、ホームページであたしの名前を見て送ってくれたんだと思います。あの人は……今もまだ、探しているんじゃないですかね」
「青い空の向こう側……?」
はい、と返事をする代わりに、こくりと頷く。
間宮さんはあの夏を誰よりも速く駆け抜けていったのだ、痛いくらいの決意と、ひたむきな想いを背負って、青い風のように……。
“汐凪”に長く留まってくれたのも、あたしやハル、香ちゃんと密に関わってくれたのも、今思うとありえないくらいの奇跡だった。
「……あの人は、大切な仲間の代わりに、いろんな景色を見て回っているはずです。それがあの人の“今しかできないことは後先なんか考えないで今やる”ことですから」
「そう……。好き、なのね、今でも」
「そうですね……。気持ちに気づいたときには、もう民宿を出ていったあとでしたけど」
「……」
「……」

