かけぬける青空は、きっと君とつながっている

 
けれどそこには、当然ながら答えが書いてあるわけではなく、あたしが気に病んでいても、なるようにしかならないことのように思う。

それでも願わずにはいられないのは、あたしがここを離れ、新学期を迎えたとき、香ちゃんから「許してもらえたよ」という知らせを、メールなり電話なりで教えてもらうことだ。

そこに、ハルと2人で寄り添い、満面の笑みで写っている写真があったら、とっても素敵だ。


「……おっと」


すると、特に石につまずいたわけではなかったのだけれど、急に足の力が少し抜け、足元がカクンとぐらついたあたしは、小さく声が出た。

結局、帰りの電車の中でも、ほとんど食べ物が喉を通ってくれなかったため、なんとかハルと香ちゃんを連れ帰れ、あたしたちも民宿に戻っていることに気が抜けてしまったのだろう。

民宿に戻るまでは、間宮さんにはもう、倒れるなんていう迷惑はかけられないと思っていたのだけれど、一度、足取りがおぼつかなくなると一気にガタガタと崩れてきてしまって、あたしの後ろを歩いているお母さんからも「どうしたの? 菜月」と声をかけられてしまう始末だ。


「大丈夫……」

「んなわけねーだろうが」