かけぬける青空は、きっと君とつながっている

 
おかげで、1時間もすれば、基本問題なら、なんとか自力で解けるようになり、2時間も経つと、解説をしてもらいながらではあるものの、応用問題にも手をつけられるようになった。

スパルタ方式もさることながら、間宮さんの教え方がとても上手で、こう言ってはあれなのだけれど、学校の先生より分かりやすい。


「まあ、先生だって、ドベが分かるまでつき合ってやれるほど時間があるわけじゃないし、これはマンツーマンだしな。ある程度、これで分からなかったら、お前の頭の悪さが露呈するだけだ。恥をかく前に分かってよかったな」


それを言うと、間宮さんには倍にして小言を返され、あたしは口をとがらせる。


「な、なんですか。そこまで言わなくっても、いいじゃないですか……。へこみます」

「俺が知ったことじゃない」

「……、……あまのじゃく」

「あ?」

「いえ、なんでもっ」


少しばかりの反抗を試みてみても、結果はこの通りの惨敗で、照れ隠しで意地悪を言われているにしては、どう考えてもわりに合わない小言の多さに、またしてもあたしは、間宮さんのあまのじゃくぶりを痛感することとなった。

……いやいや、あたしが言わなければいいのだ。

うん。