2019年11月24日午後5時

池内亜子永眠。



2018年11月23日


「余命1年です。」医者にそう宣言された。
余命があと少ししかないことはわかってた。
私は、池内亜子。高校2年生に普通だったらなっていたのかもしれない。でも、いつだって私は普通には暮らしてこれなかった。かわいい制服をきた女子高生。いつか私もああなるんだろうって思ってた。でも、現実は甘くなかった。
4歳で心臓に病気を持ち。今日までずっと病院生活。何度死のうとおもったことか。今振り返ってみると不思議だ。そんなことを考えていた。

「ガラっ」
部屋のドアが開いた。
「ゆうちゃん!」

そう、ゆうちゃんとは、俵藤 雄太私の保育所からの幼馴染だ。この病院ののちに跡取りとなる。
「あこ~元気?今そこでおばさんと出会って長話しちゃったよ~。」
ゆうちゃんはいつだって笑顔だ。その笑顔がたまに苦しかった。
ゆうちゃんは見た目以上に強くない。だからあと余命1年なんて口が裂けても言えなかった。
でも、このときゆうちゃんは知っていたのかもしれない。


私がもう長くないことに。