「ま、ぶし、い」





自分の小さな寝言とともに起き上がる

最初はボーッとしていたがだんだん意識が覚醒してくると

自分が全く知らない部屋のベッドで寝かされていることに気付いた





「ここどこよ」



少し広めの部屋で独り言をこぼすと
突然、寂しさに襲われウミはいつの間にか着替えさせられていたパジャマのまま部屋を出た





部屋をでると昨日歩いた古びた廊下だった


しかし昨日歩いた廊下には部屋に通じるような扉は1つしかなかった


その唯一の扉はリビングへと繋がっていたので

この廊下はhomeの何処に位置しているのかわからない


すでに朝日が昇り廊下は少しだけ明るくなっているが
古びている上にたまに軋むこの廊下は少なからず怖い




立ち止まっていても仕方ないと判断したウミは廊下を突き進んでいく




途中にポツリポツリと扉がある

おそらくみんなの部屋なのだろう



少しすると下の階へと続く階段を見つけた