ざわめく教室。


最後の別れを惜しむように、少しでも長く留まろうとする生徒たち。


そんな空間が凄くいとおしい。



この教室が好きだった。


何気ない日常、クラスでのイベント、笑いあったあの日。


今思い返すと、毎日がキラキラ輝いていて大切な居場所だったんだと実感する。


今日、この学校から卒業すると思うと胸が痛い。



でも、私はこの気持ちからも卒業しなくちゃいけない。




誰にも話せず、ひとりで温めてきた「好き」という気持ちを。