「けいくん、よろしくね」

「けいでいいよ!よろしく!」

啓は二カッと笑った。

「そうだ、せっかくだからおれのなかまをしょうかいするよ!」

「なかま?」


なんだかわくわくしていた。


啓は待ちきれない!と叫んで走り出した。私の手を握って。

ドキドキしたのだ。私はその時。


「ついたぞ!ここがおれたちのあそびばだ!」

公園だった。どこにでもあるような、ただの公園。

その公園には先約がいた。


「おー!けい!」

「おそかったな」

出迎えてくれたのは男の子2人。

「あれ?そのこだれ?」

「しょうかいするよ、このこはおれのいえのちかくにひっこしてきたんだ」

「ほ、ほんもとえみです!」

緊張しながら自己紹介をした。

「ぼくはたかはらあきら!」

「おれはこんどうなお、なおちゃんってよんだからおこるからな」

キッと、私を睨んだ。

「よろしくね、あきらくん、なおくん」

「いいよいいよそんなくんづけなんて!」

「なんでけいがいうんだよ!」

彰良のツッコミに啓は二カッと笑った。