「よう、エミ、啓」

「彰良ちっーす」

「あら、おはよう」


私たちが挨拶を交わしていると、不機嫌そうに金色の頭が近づいてきた。

「はよ……」

「相変わらず眠そうだな、尚」

「相変わらず馬鹿丸出しだな、啓」

なんだとおおお!?という啓の怒りを完全に無視する尚。


こんなマイペースな人たちだけど、私は彼らが大好きだ。


「行こう、遅刻しちゃう」


大好きな人たち、でも啓だけは……。