「遅刻っ…!!」 最悪 最悪 最悪! よりによって 始業式の日に遅刻はないでしょ! 急いで階段をかけ降りて ドアを強く開けた。 と、体に強い衝撃が走った。 「ーーーっ」 痛い、もうなに 厄日なのかも。 と顔をあげ犯人を睨むと、 『朝からなにしてんだよ』 軽く息が止まった。 見慣れた声に 見慣れた顔、私にそれが 向けられるなんて何年ぶりのことだろうか。