MYG倶楽部 〜まるで夢のような学校生活のために〜

「なんか、淳くんばっかいいカッコしてる気がするー」


大志が口を尖らせて文句を言った。


周りの皆がそれに同意する。


「おれ達、登場シーンしか頑張ってないんだけど」


「ぼく達ももっと暴れたいでーす」


「双子はまだ良い方だよ。俺なんて主人公なのにちゃんと実力を示してない…………」


「あら、傷君が本当の実力を出したらそれこそ人が死ぬわよ」







「おれに到ってはさっきからずっとやられっぱなしだぞ……」








「あ、起きた」


振り向くと、そこには一発KOから復帰した久保の姿が。


そしてその両手には、長く伸びた鎖が巻き付けられていた。


「やれやれ……どうしてこの学校には変な戦い方をする奴がこんなに……」