MYG倶楽部 〜まるで夢のような学校生活のために〜

「エニシさん、ね。あたしは桜木 由奈。傷の上司です」


「先輩です」


「えぇ、貴女の事は傷から聞いてますよ」


「話してねぇよ」


取りあえず二人の会話のおかしな部分にツッコミを入れた後、傷は縁を睨んだ。


「んで、縁。試作品って何の事だ」


「その前に、報告だけしておきましょう。貴方が昼間に散々[遊んで]下さった犬達は、此方の方で処理させて頂きました」


「なっ……」


傷は驚いて絶句する。

由奈もビックリした面持ちで、縁に問いただした。


「それ本当!?じゃ、警察には見つかってないの!?」


「もちろん。今日この県内では、不審な事件は何一つ起きていません」


「えー、どうやって!?」

「だから、‘処理’したんですよ」


縁は言葉に含みを持たせて言うと、後は何も語ろうとせずにただ笑った。