MYG倶楽部 〜まるで夢のような学校生活のために〜

「うーん、それにしても、どうしようかな…………」


「デカワンコ達の死体の事か?」


「いや、それもあるけどね。コイツら」


「…………あ」


目の前には広範囲に渡る黄色い首輪のデカワンコの山。


そうだ、昼間の事ばかり考えていたが、今の状況も十分危険なのだった。


「こんなの見られたら世間が大騒ぎするよ。どうしよ」


「やっぱほっとくか?見てる奴もいないし、昼だってそうだったし」


「確かに、目撃者がいなければあたし達が咎められる事はないな……………」


しかし、淳夜が連れ帰ったビル・ゲイツ達の事がある。


あの大集団をいつまでも他人に隠し通すのは難しいし、もしも周りに知られればこの不気味な巨大犬との関わりがバレてしまう可能性が高いっつーか確実にバレる。


「こうなったら、ビル・ゲイツ達ごと始末して全てを闇に葬るか……」


傷の目付きが、怪しいそれに変わった。


「怖いなー、なんか」








「その心配なら御無用ですよ―――」








「「!!」」


突然、二人にかけられた人の声。


静かな夜の闇の中から、一つの影がぼんやりと浮き出て来た。


こちらに近づいて来る。


「やれやれ……、まさかここまで暴れてくれるとは思いませんでした」


少し離れた場所にある電灯の薄暗い明かりの元、声の主は傷のすぐ前で立ち止まった。


背がかなり高い男性で、傷の顔を見下ろしている。


「相変わらずそうですね、浅野 傷君。安心しました」


「あんたもな、幽霊。また足音が聞こえなかったぜ」


「癖ですよ―――ちゃんと足はついてます」


男性は気だるそうにそう言うと、辺りに散らばる犬の山を見た。


「全く、折角の試作品が…………滅茶苦茶じゃないですか」