場所は再び部室。


午後の授業の間ずっとデカワンコから逃げ回っていた大志と淳夜は、何故かその犬をてなづけて無事生還した。



「お手とおかわりは失敗したんだけどね、お座りだけは覚えてくれたよ」


「え?この犬アンタがずっと手ェ噛まれ続けてたヤツ?」


目をみはる傷に、淳夜はやれやれと首をふった。


「傷よ、人はそれをスキンシップと呼ぶのさ」


「ウゼーよお前」