待ってるよ。ずっと。

…ピーッ…。静かな音がして集中治療室の扉がひらいた。 恐らくチーム長だと思われる男性が亜咲の母の前に立ち、ゆっくりと口を開いた。

「命はとりとめました。しかし」

シカシ…?
何ソレ「シカシ」ッテ…?

「記憶喪失です。確認したところ、憶えているのは貴方方、親御さんの名前とご自身の名前が限界です。それ以上は…
何も。」