その指に触れて

そんなことを考えていないと、ドキドキしすぎておかしくなりそう。


「万梨ちゃん……」


チュッ……と音を立てて、遥斗が首筋に口付ける。


「は、遥斗……」


首に遥斗の熱い息がかかる。


あたしは座っている体制のまま動けない。


「ごめん、抑えらんない」

「へ……?」


遥斗の唇があたしの首を上がって、耳を甘噛みされる。


「んっ……」


ぴくんっと体が震える。


同時に体の中が熱くなるのを感じた。


「はる……」

「意外に可愛い反応するね」


遥斗が顔を上げてニヤッと笑ってきた。


何こいつ。


なんか、うまいし。


なんかSっぽいし。


ていうか、意外にって何よ。


「万梨ちゃんはメガネの方が可愛いね」

「か、勝手に外すな!」


突然視界がぼやけたと思ったら!


「漫画の世界では、外すと美人のパターンだけど」

「……悪かったな」

「逆にそそられるかも」

「いや、それ困る……」

「……おやすみ」

……ん?


突然遥斗が机に突っ伏したと思ったら、すやすやと寝息を立て始めた。


ね、寝落ちーっ!?