その指に触れて

保健室で遥斗のことを話した途端、三人の顔から笑みが消えた。


あたしは熱冷まシートで肩目ずつ冷やす。


「最後の最後にやられたよね、あたし」


これも、自業自得というやつなのだろうか。


へらっと笑っても、三人は真顔のままだった。


「遥斗にぐいぐいいきすぎたかなー」

「……そりゃあまあ、女の子が男にがつがついったら引くだろうけど」

「……あはは」


汐香に言われたら、もはや笑うしかない。


「山田くんは忘れた方がいいよ」

「そうだね。受験の邪魔しちゃダメだし、見込みがないなら、諦めた方がいいよ」


睦実と瞳がうんうんと頷く。


あたしはちょっと思い出してみた。


遥斗に好きと言って、付き合ってと喚き、どうでもいいところで強引にキスもしたし、そういえば、やりたいとも本人の前で言った気が……。


「……そうだね」


白目向いて振り返ることしかできない。


あたしはへらっと笑うしかなかった。