その指に触れて

三人はしばらく笑っていた。


あたしの目でスイッチが入ったらしく、終いには誰かが教室に入ってくるだけで爆笑していた。


その三人につられて、あたしも笑った。


普通の人なら、あたしを腫れもののように扱って、傍にすら寄ってこないだろう。


でも、この三人はいとも簡単に笑いに変えた。


沈んでいるより、笑っている方がずっといい。


昨日寝るまで泣いたのに、またここで泣きたくはなかった。


「やばいよ、笑いすぎて目が開かない」


あたしが言うと、三人はまた笑い始めた。


「万梨子、目、冷やしに行こうか」


始業五分前になってようやく笑い終えて、汐香があたしの腕を引っ張った。


「水道?」

「保健室。熱冷まシート、もらえるから」

「汐香、よく知ってるね」

「前、今の彼氏とやってたら、ベッドから落ちて、打った膝が腫れてね。その時の彼がほんとにすごくて……」

「はいはい、続きは後で聞くからね。今は保健室行こうね」


睦実があたしと汐香の背を押す。後に続いて瞳も着いてきた。