ーside夢七ー




冬弥君がそんなことを思ってるって知らないあたしは東城さんとの約束に間に合うように走っていた。





カツカツ。




ヒールの音がうるさくなっている。




けど、そんなことを気にせずにあたしは走っている。




だって東城さんに呆れられたくないしねっ!




あたしは待ち合わせ場所の駅の前まで来ていた。




もういるかなあ?




あたしはキョロキョロしながら周りを見た。