ーside夢七ー




「夢七さんっ!こっちですっ!」




相田君は手をひらひらさせてあたしに向けて大声で叫んだ。




あたしは周りを気にしながら相田君のいるところへと向う。




グササンとウィッグを被っているから分からないとは思うけど、やっぱり心配だ。





あたしは相田君の所へ近づいてから




「夢七じゃなくて偽名で読んで」





あたしがそう言うと




「じゃぁ、真理子で」




そう答えた。




真理子?



まぁー、いっか。