ーside冬弥ー




「お前さ、何考えてる訳?」



俺は呉羽しか居ない楽屋で睨みながら言った。





「なんのこと?もしかして記事の事?」




そう言って笑う、呉羽。




何がおかしいんだよ。





「それに決まってるだろ?」




俺が冷たく言い放つとあいつはくすっと笑ってから



「まさか、隠撮されてるなんて思わなかったわ」




そう言った。




思わなかった?




そんなの嘘だろ?




「お前だろ、あそこに記事者を読んだのは」




そう、あの日ー…