ーside夢七ー





んーーー。





あたしは1人、迷っていた。





原因はあたしの目の前にある名刺だ。




この名刺を貰ったのは昨日。




そして、あたしは家で名刺を持ちながら迷っている。





仕事だって、探していたし、撮影だってすごく楽しかった。





けど、仕事にすると言うとすこし気が引ける。






どうしよう。





と、その時





コンコン





「夢七さん、ちょっといいですか?」






外から冬弥君の声が聞こえた。