あたしは電話を切り、急いで支度を始めた。




そんなあたしを見て、冬弥くんは




「どこかお出かけですか?」





そう言って不思議そうにあたしの顔を見てきた。




「あっ、うん。会社から急いで来るように言われたの!だからちょっと行ってくるね」





あたしは手短に冬弥くんの質問に答えた。





「そっか。分かった。いってらっしゃい!」





そう言って玄関まで見送ってくれ、笑顔で手を振ってくれた。





「行ってきます!」





あたしは笑顔で答えた。