向こうを見ると、男女二人がいる。




そこから着信音も聞こえてきた。





あ、あれは!





「夢七さんっ!」




あれは間違いない!




俺は急いでふたりの元へ向かった。






夢七さんは涙目で俺を見ている。




怪我はしていないみたいだ。





よかった。





ていうか、





「夢七さんを離せっ!」