ーside夢七ー




「夢七さーん、早くして下さいよー」




玄関から思いっきり叫ぶ冬弥君の声が聞こえてきた。




「待ってよー!」




あたしはリビングから玄関へ大きな声で叫んだ。




なんで、男ってこんなに準備が早いのよ。





心の中で思う。





そう、今日は冬弥君のいう事を1つ聞く日。





今日、あたしはどこに行って何をするのか知らない。





だってついて来い。しか言わないんだもん。




あたしは準備を済ませて玄関へ向かった。