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……あったかい…
それに少し明るい。


「ニャー……?」


目を開けると、柔らかい布に包まれていた。見知らぬ場所、太陽の光が差し込んでいる。


「…あ、目が覚めたか?」


ピクンッと耳を立てて周りを警戒すると、あの人間がいた。


この人………
私を助けてくれた………


「ふっ……そんなに警戒するなよ。大丈夫、何もしないから」


人間が私の頭を撫でようと私に手を伸ばす。


―怖いっ!!


「ニャーッ!!」

「っつ……やんちゃだな」


私の爪に引っ掻かれた手を擦りながら人間は笑う。




それからというもの、人間は私に引っ掻かれながらも毛を整えたり、ご飯をくれたりした。