「アンタって本当にバカだよね」




太陽の日を浴びて、キラキラ輝く銀色の髪。


女の子のように可愛い顔に、大きな瞳。



何も言わなければ最強のうさぎ系美少年なのに....




「バッバカだと!!?年上を敬え!!年上を!!」



私の上に覆い被さる翼くん。


そんな毒舌美少年、翼くんに叫ぶ私。



彼の名前は、柊 翼ーヒイラギ ツバサー。


何とも生意気な私の後輩。



「は?敬ってると思うんだけど?状況わかってる?バカ女」



叫ぶ私なんて丸無視で、大きなため息をついている翼くん。



にっ二度も!!


二度もバカと言ったな!!?この男!!?



「フーッフーッ」



沸々と沸き上がる怒りを押さえるために深呼吸。



落ち着け、落ち着くのよ私。




相手は年下。


私は年上。




大人になるのよ、中原 若菜。