「家庭内で何か問題があると思わないか、岡崎先生」 「そんな、わかりませんよ」 「そこでな」 急に小声になった岩元。ああ、用事があると言っておけば良かった。 「岡崎先生には、城島の家まで特別家庭訪問をしてもらおうと思う」 僕は思わず溜め息をついた。 「なんだ、君のクラスの生徒だろう。それぐらいはしてやりなさい」 「…はい」 「まあ、家庭訪問と言っても家の環境とか保護者の雰囲気とかを観察してくるだけでいいさ」 「…」 普通の家庭訪問のが、マシだ。