机があって、本棚がズラリと並んでいる。
赤い絨毯には金糸で刺繍がされている
上にあるのはシャンデリア・・・?

「・・・おい」

綺麗な部屋に、仁王様がいる。
黒髪で威圧感がハンパない男が
机の前の椅子に座って腕を組んでいる。

「ちょっと拓斗!
そんな顔しないでよ、恐いでしょ!!?」

「んだと・・・?」

ひぃぃぃぃ!!;
見てるだけで怖い・・・

「ねぇ、副会長は??」

「奥だ。」

「分かった~」

スイスイと奥に入って行ったうーちゃん。
ちょっと待って!!
私はどうすれば・・・;

「・・・」

「・・・」

シーンと沈黙が続く。
気まずいよぉぉ・・・(泣)

「お前が冬森雪か?」

「は、はいっ」

目の前にある資料をパラパラとめくりながら
目線も上げずしゃべる仁王様((

「田舎女」

「・・・へっ?」

「田舎女はC組だな」

「・・・」

はぁぁぁぁあぁぁぁあぁああぁぁぁぁっっ!!!?
今なんて・・・?

「ほら、早く行け」

地図をピラピラさせながら
シッシッとする仁王様。

「田舎は行動が遅いな。
ちゃんとついてこいよ」

ボーゼン・・・
な、なにこの人;

「ちょっと拓斗ぉぉぉぉぉぉっ!!」

バタンとドアを開けて勢い良く出てきたうーちゃん

「雪に何て言ってのぉぉぉぉ・・・」

仁王様の前に仁王立ちするうーちゃんのオーラは凄い。
まるで・・・雷神。
今にも雷が落ちそう・・・;;

「雪、ほんっとーに気にしないで!!
こいつ口が悪くて最悪ドS野郎だからっっ!」

「う、うん・・・;
落ち着いてうーちゃん」

どっちかというとうーちゃんに驚いた;;

「・・・ったく。雪、これは生徒会長の
沖原拓斗、二年生で成績は2番目くらい。
んでお金持ちのお坊ちゃま(笑)」

「おいバカウサギ・・・」

「ちゃはっ☆」

・・・沖原さんかぁ。
あんまり近づかないようにしよ((←