綺麗としか言えない、
どこかのお城みたいな校舎。
中央には塔のようなものが立っていて、
てっぺんが帽子のような屋根で
大きな時計と鐘がついていた。


門越しにレンガの通路と木が生えた
緑の芝生、お城のような校舎を眺めて
ボーっとする。

「ねぇ、うーちゃん?」

「ふぇ?」

「こんなに綺麗な校舎と可愛い制服なのに
女の子が2人だけって・・・ほんと?」

「あ~、うん。
男子校には勿体ないよね(笑)」

ゴーンゴーン・・・
鐘が大きく揺れて、音が響き渡る。

本当に、キレイ・・・
昨日までの憂鬱がウソみたい


「7時20分だから~、
生徒会室に行って紹介するね」

レンガの上をうーちゃんに引っ張られて歩く









校舎の中もすごかった。
赤いカーペットが敷かれて、
窓もひとつひとつ水色のカーテンがあった
ヨーロッパのお城みたい。

大きなドアの前で止まると、
うーちゃんがコンコンとノックした。

ココだけスゴイ雰囲気がある・・・

「生徒会長ーーー!!
入るぞぉー!」

(ガチャ)




そこには・・・・






「おい」

「え・・・?」