「…さい」 誰かの声が聞こえる 「起きなさい」 はっきりとその声が聞こえた時 俺は意識を取り戻した 自分が倒れているのに気付き ゆっくりと体を起こす 「…ハ?」 俺は辺りを見回して言葉を失った ついさっきまで 雪の降る帰り道を恭子と歩いてたはず が、俺は今 室内にいる それも巨大な空間に。 「ようこそ、ユーコミスへ」 巨大な空間に一人の声が響いた