「なんか高そうだな…」


ネックレスを手に取り
恭子に見せた


すると恭子はきょとんとして



「何?ネックレス?」

と言った



「は?今俺の中にあるだろ。」

そう言って恭子の目の前に
突き出したが、


「何も持ってないじゃない
もしかして話そらそうとしてるの?」



もしかして…

恭子に見えてない?




ふと頭をよぎった考え




いや、でも俺にはちゃんと見える
恭子の前で揺れるネックレスは
水滴がついて揺れるたびに
小さな光を放っていた




「マジで見えてないのか?」




俺は深紅の宝石を触ろうとした



すると、
指が触れるか触れないかの所で
いきなり宝石が光り始めた



「うわっ、えっ?」


「はっ?何?!」


混乱する俺に混乱する恭子


この光も恭子には見えてない様



光は俺を包むように広がりはじめ
視界は360度真っ白になった




そして俺の足は地面に着いてる
感覚がなくなった




そこで俺は意識を手放した