旭の声に気付いた恭子が振り向く


「旭くんっ!」


恭子、通称恭ちゃんは俺の幼なじみで
家が隣同士だったりする



俺が旭に恭子を紹介してから
旭は恭子にアタックしまくっている

本人に聞いてみると
一目惚れしたそうだ



「あ、祐介もいたの?」


旭と恭子のところに追い付くと
恭子が驚いたように言った


「いちゃわりーのかよ」


「ああ、いちゃわりぃよ」

旭が言った



「あっそ。だったら先帰るわ」



そういって俺が二人を
追い越そうとしたら恭子が
俺のシャツを掴んだ


「ん。どした?」


「あたし祐介と帰る」


「えーッ?なんでーッ?」

旭がすかさず恭子に聞いた



「だって荷物もってくれるもん♪」

「んなの旭が喜んで
もってくれるだろ?」

旭が激しく頷く



「祐介じゃなきゃヤダ」

「だから何でだよ」



その言葉を聞いた恭子は

「家が隣だからに決まってるじゃない」

当たり前よ


と付け加えた