その後も私が悩んでたり失恋してたりすると
ふと現れて
慰めてやるとか言って亮の家に行くのが定番になってる。
もちろん亮の相手もしてやる
いろんなことを思い出しながら
もう一度亮の顔を見上げると
今度はニヤニヤしていた。
どうせ変なことでも考えてるんだろ。
「亮くん?
気持ち悪いよ?」
「え?バレた?
なんつって
まぁ、いつでも声かけろよ、俺しばらくは金髪だし目立つからすぐわかるだろ」
そして去り際、付け加えるように
「あ、あとキスするとき当って冷たいから
唇のピアスもっと地味なのにしろよな!」
そうお節介を言って去っていった。
下駄箱に向かっていったから今日はもう授業に出ないのだろう。
私は面倒くさいが午後の授業に向かった。
