薄い掛布団に包まって亮の金髪を撫でる。
近くには途中で硬く縛られた避妊具が見える。
こういうところはしっかりしてんのよね。
「…馬鹿じゃないの。」
小さく吐き捨てると私も眠りについた。
起きるともう外は暗かった
「…りょうくーん」
隣が温かくない
亮はもう起き上がってるみたいだ
「あ、起きた。」
亮は片手に私の携帯を持ちながら振り返った。
「つかなんで私の携帯持ってんのよ気持ちわるっ…」
「ひでー言い方だな
お前がヒステリー起こして投げつけたやつ拾ってきてやったのによ。」
そうだったっけ。
特に返すことも要求せずに近くに広げられたスナック菓子に手を伸ばす。
「リア、お前まだこんなことしてんのかよ」
携帯の画面を眺めながら亮が言う。
メールかな、またかなり来てたんだろう
「あーいいよ別に適当に返信しちゃっても。
私は興味ないしぃー!」
寝ぼけたままピースを亮に送る。
「アホかよ。
だからお前学校で浮くんだよ。
こういうのは
『えんじょこうさい』
って言って
犯罪なんですよーだ」
わざとらしくハキハキ言う。
「はいはーい」
空返事。
